更新日：2014/01/17

今回は解体後、増築部分の建設編です。

まずはじめに、全体の経過写真を時系列順に並べてみます。

上が着工前。　
中が手前の建物の解体後。（奥の建物はリノベーションして再利用）
下が増築部分の躯体ができあがったところ。　

リノベーションして再利用する西側の建物（中写真奥）を囲むように、コンクリートで基礎を作ってその上に木造の増築部分を建てていきます。

リノベーション部分を増築部分で抱き込むかたちになります。

建設工事の外観はこんな感じですすんでいき、増築部分のカタチはだいたいできました。

 

建物東側。
木造躯体はあっという間に組み上がりました。
1週間ぶりに現場の様子を見に行くと建物の形自体はほとんど出来上がっていました。
骨組みを組んで屋根をかけ、壁や床に構造用の合板を貼っていきだんだんとお家っぽくなってきました。

建物の北面です。
リノベーション部分は増築部分に抱き込まれて外見、機能的に一体になりました。

 

建物西側。
写真左側のオレンジっぽい部分が増築部分で右側がリノベーション部分。

リノベーション部分と増築部分の接合部は、エキスパンション・ジョイントといって金具でつながってはいるものの構造は分割され、それぞれが独立しています。

木でできたものと、コンクリートブロックでできたものと、そもそも性質の異なる構造体なので強引にくっつけることはせずにお互いの間に中空の良い距離感を持たせてあげます。
そのことで、天災やその他の外的もしくは内的な要因によってそれぞれが干渉し破損されることがおこりにくいようになっています。

 

骨組みに合板が張り終わったら、主構造の木材を健康に保つために全体にタイベックシート（内側からの湿気は外に逃がし、外側からの水気は弾くシート）で包んでサッシを入れて外壁材を打ち付ける下味を組みます。

この後は、耐火用の燃えない外壁材を打ち付けてその上から塗装の吹付けをします。

 

外壁のカラーサンプル（90センチ角の板）を壁に当てて、候補の色の実際の調子を見て最終的な判断をします。
写真真ん中に４つ並べられている正方形のサンプルの右から2番目の色に決めました。

外壁の色は、建物の外見的なイメージとして重要な部分でもあるのでしっかりと検証します。

 

これ以降外側は防護シートで覆われてしまうので、次回は内装工事の様子。